靴を脱ぐことで生じる欧米の寝室の開放感
日本人は未だに靴を履き続けることに慣れきれてはいないようですね。
僕も御多分に洩れず、外国旅行をして一番まいるのは一日中靴を脱げないことです。読者の方にも多いと思いますね。ですから、ホテルの帰って靴を脱ぎ捨てると実にホッとした気分になります。
長距離列車内で座席の間に新聞紙を敷いて靴を脱げる「床」を作ってします光景も目にすることがありますが、あれも履物を脱がないとリラックスできない日本人の慣習の表れですね。
日本航空の機内でスリッパを提供するのも日本人ならではの発想です。
しかし、あのサービスが欧米人にも好評であることを考え合わせると、いくら靴に慣れてるといえ、彼らも靴を脱げばそれだけ開放的な気分になるようです。
寝室もしかり、です。欧米人は寝室に入って靴を脱いだ時に何でも許されるような開放感を味合うのだと聞きます。つまり、欧米人は寝室に入って初めて日本人が上がり框上がったような気分になるのです。
これを逆に言うと、日本の住宅は全体が欧米の住宅の寝室の内部と同じ感覚で住まわれている、いうことにもなるのです。
このように日本と欧米の住宅感覚を比較すると面白いですね。
日本の住まいが洋風化し、欧米の住まいと表面的にますます似通いつつある現在では、その住宅感覚の違いを認識することは大切なことです。
椅子、テーブルを使う生活の歴史が浅い日本人には、どうしても欧米の方が本場だという意識が強く、住宅事情が豊かになってくるにつれて欧米住宅の様式をそのまま、本格的に真似た家が増えつつあります。
生活習慣の違うのあることを認識して安易な模倣を避けることも必要だと思いますね。
>続きます。